サラリーマンの投資と仕事研究所

サラリーマンのビジネス手法研究とその実践記録

(有名個人投資家の投資手法研究)ファンダメンタル個人投資家「かぶ1000」さんの投資法とは

テクニカル投資家とファンダメンタル投資家

一般にチャートの動きを基に売買を行う投資家をテクニカル投資家、財務諸表の財務データを基に売買を行う投資家をファンダメンタル投資家と呼びます。

一般的なサラリーマンはチャートを見続ける余裕がないので、ファンダメンタルで投資をしている方が多いように思います。

ファンダメンタル投資家の手本となるべき有名な人はウォーレン・バフェットやベンジャミン・グレアムという事になるでしょう。

彼らはバリュー投資と呼ばれる「会社の価値」を独自に算出し、その価値よりも株式総額が低ければ買い、市場がその会社を評価するまで株を長期で持ち続けるという特徴があります。

 

かぶ1000さんの銘柄選択術

ようやくかぶ1000さんの話です。かぶ1000さんはファンダメンタル投資家で、ベンジャミン・グレアムのネットネット株という考え方を応用して株式投資を行っています。

ネットネット株の考え方とは現金などの賞味流動資産から負債総額を引いた額の3分の2が時価総額よりも多ければ割安と判断するものです。会社の持っているそのものズバリの現金に加え、換金性の高い資産からその中で将来返さなければいけない借金を引いた額が会社の価値と判断しているという事になりますね。2/3は安全率を見ています。

ここでのポイントはネットネット株は稼ぐ力を会社の価値に換算していないという点です。純粋に会社の持っているお金のみで会社の価値を判断し、将来入ってくる利益については判断に含めていないのですね。

かぶ1000さんはベンジャミン・グレアムのネットネット株の考え方に加えて流動資産に在庫評価額を入れず、有価証券を含んだ額から貸し倒れ引当金や負債合計を引いた額が時価総額よりも多ければ割安と判断しています。

流動資産に①在庫評価額を資産に入れない、②有価証券を資産に入れる、③貸倒れ引当金を費用に加えているという点について意味を説明しておきます。

①在庫評価を入れない事の意味

メーカーや小売では売れ残ったり、販売機会を逃さない為に在庫を持っています。これらの在庫は売れなければ現金化出来ないという特徴があります。コンビニの棚などの商品をイメージしてもらえれば良いのですが、これらの商品は売れて初めて現金化できますよね。なので現金化に対して売れないというリスクがあるわけです。

そのためかぶ1000さんは換金性の観点から、資産から在庫を除いているのです。

②有価証券を資産に入れる

普段の個人投資家が持っている株は利益が出ている・出ていないを無視すれば、売ろうと思えばすぐ売れますよね。換金性が高いというイメージがあると思います。しかしながら、実際には投資した会社の保有が目的で株を保有しているケースがあります。

 

先ほどの株価の上昇や配当を目的とした投資とは目的が違うのですね。会社を保有したいという目的の中でイメージしやすい例で行くと、特殊な技術を持ったメーカーを持っておきたいという理由などでしょう。

 

こういった場合には目的が会社の保有ですので、事業展開の都合上タイムリーに株を売る事が出来ません。そのため流動資産には含まれないことが多いのですが、かぶ1000さんはこのような特殊な有価証券を含めて、有価証券自体は物理的には売れるので換金性の高い資産に組み入れています

 

③貸し倒れ引当金を費用に加える

貸倒れ引当金は取引先の倒産によって、貸したお金が帰ってこなくなるかもしれない場合に備えて費用として積み立てておくお金のことです。この場合は、貸し倒れ引当金を費用に組み入れて計算することでよりリスクに備えた保守的な数字を算出できています。

 

これらの財務諸表上の数値に加えて、以下の2点を条件として加えています。

④時価総額200億円以下の会社を選ぶ

時価総額が大きい会社は既に機関投資家などの大口の投資家が注目しているので、儲けるチャンスが少ないと考えられます。そのため、時価総額が200億円以下の会社を選んでいます。

 

⑤株価上昇の火種になる材料があるかどうかをチェック

良好な財務状態でも何年も株価が上昇しないケースはありうるので、株価の上昇の火種になる材料があるのかチェックします。例で出ていたのは配当が高いとかですね。

 

⑥自己資本比率や設備投資が減価償却費の範囲内でやられているかを重視

返さなくていいお金である資本が多い(=安全性が高い)ことを表す自己資本比率の高いということや、設備投資が減価償却費の範囲内で行われているか(=投資で博打をしていないか)どうかという点も考慮すべきです。

 

やらないこととしてあげられるのは財務諸表が特殊な金融業技術評価の難しいIT業は除いているということです。

また会社業績は当てにならないので見ないそうです。

 

資金管理面の工夫

資産の20%以上は1つの銘柄に入れないことや常に10~15%程度現金を残しておき、株価が下落したタイミングでも買いに入れるようにする工夫をしているそうです。また、多くの銘柄に分散投資を行うと調査や分析の一つ一つの精度が低くなるのであまり数多くの銘柄に分散して投資することはしないという事です。